2024年4月21日に、ウクライナ本国への物資支援とポーランド内の難民施設訪問を再び実施しました

2023年5月に続き、2024年4月にウクライナへの物資支援を実施致しました。

【協力体制】

 次の3団体のご協力により、約550万円相当の支援物資をポーランド内のウクライナ難民収容施設およびウクライナ国内に配布することができました。
 ◆日本(東京都):国際ロータリー第2750地区
 ◆ポーランド(ルブリン市):ウクライナ支援団体HFU(ヘルプ・フォー・ユークレイン)
 ◆ポーランド(ワルシャワ市):ウクライナ支援団体Wolna Ukraina(ヴォルナ・ウクライナ)



【支援の準備】

 昨年の支援実績を活かして、半年前から3団体とやり取りを始め準備しました。その効果があり、戦況や支援対象に合わせた物資を無事に提供することができました。
 物資をどこで調達するかは、前年も迷いました。
 日本から物資を持参するとクレジットカード決済などで便利ですが、多くの費用と手間がかかり(運送費、課税支払など)、また日頃使い慣れない製品を使用する負担を利用者にかける問題点も考えられます。
 そこで、昨年に続き、(一部を除いて)ウクライナの隣国ポーランド内で物資を購入して提供する方法をとりました。



【支援物資の購入】

 当初は現地大手通販サイトのアレグロで支援物資のオンライン購入を予定していましたが、クレジットカード決済やアカウント作成に技術的な問題が発生したため、実店舗での購入に切り替えました。全員で協力して、支援物資を業務スーパーで大量購入して、支援団体の倉庫に運びました。
 それを、ワルシャワ市、ルブリン市の二箇所でそれぞれ行い、予定より慌ただしい行程となりましたが、現地で日常的に使われている物資を店で確認しながら買えたので、日本側で選ぶよりも却ってウクライナの方々に寄り添った品揃えにすることができました。
 ただ、昨年ポーランドのAmazonサイトから物資を購入して役立った物資もあったことから、一部の物資は同様にAmazonで注文して支援団体倉庫に直接配送して貰いました。



【購入した支援品目】

 支援物資の品目は多岐に亘りますが、主な物は次の通りです
 ◆保存食品:缶詰(肉・魚)、乾燥食品(パスタ、麦、シリアルなど)、菓子など
 ◆日用品:洗剤、シャンプー、オムツ、歯ブラシ、防虫スプレーなど
 ◆医薬品:鎮痛剤、止血剤、浄水剤、風邪薬、絆創膏など



【ポーランド内にあるウクライナ難民施設の訪問】

 ルブリン市で、HFUが日頃から支援をしているウクライナ難民施設の訪問を2ヶ所訪問しました。初めに孤児の住む養護施設、その次に母子が住む施設を訪問し、難民の皆さんが直面している状況の説明を伺い、また皆さんと交流もしました。
 いずれの施設でも子供達には日本からの縫いぐるみを贈って大変喜ばれ、また現地購入した食品などの支援品も一部寄贈しました。



【物資の配布】

 いざ購入して倉庫に大量の物資を運び込んだ後は、全てポーランド支援団体にお任せしました。HFUとWolna Ukrainaいずれも、日頃から培っている細かいボランティア網を使い、またメンバー自身も走り回り、少しでも多くの困っている人達に支援物資を配布していきます。
 支援先は、行政の福祉があまり行き届かない、障害者施設、孤児院、老人ホーム、病院、父親の出征後に残された家族などを中心に、生活に困窮して支援物資を必要としている人々です。各地を回り約4か月かけて物資全部を配布して戴きました。
 ウクライナ国内に信頼できる配布ルートを持っている両団体のお陰で、ウクライナ各地での物資支援を実現させることができました。



【感謝とお願い】

 改めて、多大な資金をご寄付くださいました国際ロータリー第2750地区の皆様、そして危険を顧みず物資を配布してくださいましたHFU、Wolna Ukrainaのメンバーとボランティアの皆様に、心よりお礼申し上げます。
 また最後に、ウクライナの方々に対しては、日本にいる我々が皆さんを忘れることは決してないので、戦争が終わるまで希望を持ち続けてくださるよう切に祈っております。

(以 上)